ホーム > 内職で稼げるか検証 > どうすればマスクが売れる!?ハンドメイドマスクの人気作家に学ぶ

3583611_s.jpg新型ウイルス感染症で、マスク生活が続いている世の中になってしまいましたが、皆様はどのようなマスクを普段付けておられますか?一時期は市販の使い捨てマスクが店頭から消え、ネットでは高額で売買されているという異常な事態になっていました。

ですが、今はかなり流通も落ち着いていて、適正な価格で販売されているところも増えてきましたよね。

市販の使い捨てマスクの入手が困難であったときに、手作りマスクを作って装着している方もいて、裁縫がお得意な方はハンドメイドマスクを販売してちょっとしたお小遣い稼ぎをしていました。

不織布で作られたマスクは、通気性が悪く、呼吸障害を起こす場合もあるので、引き続き布製の手作りマスクは需要があります。

ですが、現在では多くの方々が手作りマスクを作って販売なさっていて、かなり競争率が激しい状況となっています。

そのような中で、やっぱり売れる作家さんと残念ながら売れない作家さんがいます。この方たちの商品自体はさほど差は無いように思えますが、では一体売れる作家さんと売れないハンドメイドマスク作家さんでは、何が違うのか?

今回は、手作りマスクを販売している作家様で、とても人気があり、すぐに売り切れてしまう作家さんのお話を伺うことができましたので、ご紹介します。

今もし、ご自身がハンドメイドマスクを販売しているのに、なかなか売れない、これから売ろうとしているけど売れるか不安というような方の参考になれば幸いです。

今回、お話を伺いましたのはH美さん。H美さんは、もともとハンドメイドでポーチや手帳ケースなどさまざまな商品を作成し販売していた作家さんです。それまでもグッズが売れていなかったわけではありませんが、マスクの販売で今までとは違う収入を得ることができている作家さんです。

H美さんが、マスクを販売しようとしたきっかけは何ですか?

私はそれまでポーチやペンケースなど、布製の小物をハンドメイドして販売していました。正直、その手の作家さんは山ほどおられますので、私のショップが凄く儲かっていた。というわけではありません。マスクの販売にしても、単に「布でできるな」と思ったからです。その頃からだんだんマスク自体の需要が増えてきて、市販のマスクが高騰し始めたときだったと思います。

売れるなと感じたのはどういうことでしょうか?

当初、マスクを購入してくれていたのは、私の知り合いばかりでした。ただ、小物とは違ってマスクに関しては「家族分全員分欲しい」というご要望が多かったので、知り合いとはいえかなり売れたのは記憶しています。ですが、購入してくれた知り合いがSNSで拡散してくれたのをきっかけに、「〇〇さんのSNSで拝見したのですが」という問い合わせがぼちぼち入るようになったくらいから、もしかしたらうまくいくかもと思い出しました。また、たいてい1枚だけでなくご家族全員分や、ご自分のものでも代えのものとして数枚一度に購入してくださる方がほとんどでしたので、思った以上に売れましたね。

インターネットで販売されていますが、困ることなどはありませんか?

うーん。やはり相手のお顔がみえないことでしょうか。私は本来、人とコミュニケーションを取るのが好きなので、本当は対面販売をしたいんです。新型コロナウイルス感染症が広がるまでは、フリーマーケットなどに参加して対面販売もやってたんですよ。お客様が「どれが似合うかしら」っておっしゃるのを、自分なりに選んで差し上げたりして楽しかったので、フリマは好きでした。

でも、このご時世ですからね、フリマも無いし対面販売もできないでしょう?なので、苦手ではあったけどネット販売に力を入れるようになりました。

今のところ、困るというようなことはありませんが、確かに顔が見えない以上、以前よりはメールの文章などには気を遣うほど気を遣っていますね(笑)実際にお話している場合は、声のトーンなどでこちらの想いもわかっていただけますが、メールだけだと読む人によっては冷たく感じたり、失礼だなと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

なので、メールを送る前は、何回も読み直して、送信するよう心がけています。

そういった細やかな姿勢が大切なんですね

そうですね。決して大げさではなく相手に嫌味なく感じていただけるために、色々工夫しながらやっています。

H美さんのマスクは、他のハンドメイドマスクを販売している方とどう違うと思いますか?

自分ではあまり意識したことはありませんが、わりと早い段階から季節感のあるマスクを作り始めたのではないかと思っています。マスクの需要が高い時は、まだ寒い時期でしたし、その頃はここまで新型ウイルス感染症が続くとは思ってなかった方が多かったので、「とりあえずあればいい」という方が多く、出回っているのも表にコットン、内側にダブルガーゼを使った比較的分厚いタイプの布製マスクが多かったと思います。

実は私自身も、そこまで戦略があったわけではありませんでしたが、どうせ使っていただくなら、もっと女性らしい繊細なものも販売してみようと、レース生地を使ってマスクを販売したところ、あっという間に完売になったんです。

それで、その時も「結構繊細な柄が人気かも」くらいにしか思いませんでしたが、お買い物くださいました方から「これから夏に向けて、まだウイルス問題が解決してなくてもこれなら爽やかな付け心地だから」と言っていただき、以前購入くださった方がリピーターとして購入してくれ始めたのがヒントになったのだと思います。

そこから、薄手の夏を意識したマスクをたくさん作るようになりました。

他の方の作られるマスクと形は全く変わらないのですが、違いを強いて言うなら夏場もできるマスクをたまたま早くから作り始められたということでしょうか。

H美さんが、マスクを販売する時に心がけていることは何でしょうか?

ハンドメイドマスクを販売している方ならわかると思うのですが、マスクは単純な形状をしているようで、カーブがあったりと実は縫うのにちょっとしたコツがいるような形をしているので、手間暇はかかります。ですので、慣れるまでは1つ作るのにかなり時間がかかっていたので、販売価格をどうしても高く設定しがちです。私自身も正直もっと単価を上げても良いのではと思いますが、反対に自分が買うのであればマスクに何千円も出すかと言われたらとてもそんなに払えません。

ハンドメイド品は、まずは材料費ありきですし、儲けも出しながら価格を抑えるには、材料をできるだけ安く購入して手早く作れるようになることがポイントです。お客様に喜んでもらえれば、それが一番うれしいという思いで、私は価格を1枚ワンコインで販売しています。

ですが、1枚500円くらいなら買おうという方も多いので、1枚だけでなく2枚3枚と購入下さる方が多いですし、使い捨てマスクが1枚500円なら高いと感じるかもしれませんが、繰り返し使えるなら、妥当な価格だと思いますよね。

ですので、私はこれ以上価格を上げないことを決めて日々マスクを縫っています。

どんな環境で制作していますか?

私のハンドメイド商品は、全てミシンで作成しています。ですので、制作用に1部屋設けています。といっても小さな部屋ですので、材料も置いているし足の踏み場もないという状況ではありますが(笑)

私には子供がおりませんし、ペットも飼育していません。ハンドメイド作家になるのに、子供がいてはダメとかペットを飼っていてはダメということはありませんが、やはりマスクなどの衛生商品については特に気を付けるべき点であるとは思います。

もしお子様やペットを飼っておられる方が、ハンドメイド作家になろうとしているのであれば、やはり専用の部屋を設けたほうが良いと思います。針やハサミは小さな子やペットには大変危険ですしね。

また、手にした商品に汚れやペットの毛が付いていたら、二度とお客様から購入してもらえないですし、それこそSNSなどで拡散されたら作家生命が絶たれてしまいます。

実は、作成するための機材や材料よりどんな環境で作るかも大きなポイントだと感じています。部屋をひとつ専用にすることで、集中もできますし、ハンドメイド作家として在宅ワークを確立させたいという場合は、専用部屋をひとつ設けることをお勧めしますね。

手作りマスク販売は、お小遣い稼ぎになると思いますか?

例えば、1枚500円で販売したとして、材料費が200円なら単純に300円の儲けになります。私は1時間に4枚ほど作成することができますので、時給換算すれば1200円ほど。在宅ワークとしてはかなり良いお小遣い稼ぎになっているのではないかと思います。

だいたい、1日5時間ほど制作しているので、日給6千円ほどになりますでしょうか。あ、それからマスクが売れるようになってから他の小物も売れるようになってきたので、それも合わせるとだいたい1日7千円ほど稼ぐことができています。

週に2日ほどは休んでいますので、月14万円ほどになるので、主婦のパートにしては良い方ではないでしょうか?好きな事でもありますしね。

他に気を付けていることはありますか?

やっぱりコミュニケーションを大切にしています。ネット通販が主流の販売方法なので、知り合いに売るのとは違い初めてのお客様はお顔が見えません。売る方はもちろん不安ですが、購入者側はもっと不安に違いない。ですので安心して購入して使っていただくために、メールのやりとりはこまめにやりますし、包装も丁寧に行うよう心がけています。あとは、ご使用後の感想をきちんと伺うことですね。わたしはネット上でも店舗を持たないでSNSのみで販売しているのですが、お客様からいただいた感想は必ずブログ等に載せるようにしています。ご自分の意見を紹介してもらうと、やはり嬉しいようで、また購入してくださるリピーター確保に繋がるんです。

あとは、ラッピングには結構気を遣っているかな。たとえ自分用に購入した商品であっても、綺麗にラッピングされている商品を手にすると嬉しくなりませんか?私は自分がされて嬉しかったことは何かなと考えたときに、何を購入したかは自分でわかっていても綺麗にラッピングされた商品を開けるとやっぱりテンションがあがるんですよね。なので、そこまでコストはかけてはいないのですが、自分の商品が可愛く見える程度にはラッピングしています。

すると、「自分用に買ったけど、ラッピングを見てお友達にそのままプレゼントしたくなった」と追加の注文をくださる方が増えたんです。なので、ここは拘って良かったなと思います。

最後に、何かアドバイスがあれば教えてください

アドバイスなんておこがましいですが、もしご自身がハンドメイドで作られたマスクが売れないという場合でも、諦めないでほしいんです。マスクを作って販売しようという方ですから、技術もそれなりにあって、売れている人と商品自体の違いは無いと思うんです。

なので、何で売れないのかをまずは考えてみることをおすすめします。嫌な作業ですが、とても大切です。

客観的に自分の商品を見るのも良いですね。自分も欲しくなる、売っちゃうのは勿体ない!と思えるような作品に仕上がっているかどうか、そんなこともチェックしてみてください。あまり奇抜なデザインのものは一部の人にしか好まれないので売れないですよ。売りたいものと売れるものが必ずしもイコールではないことを自覚するのが大切です。

ありがとうございました

最後に・・・

H美さんとお話をして思ったことは、なんでもそうなのですがハンドメイド品は特に人柄が反映するのではないかということでした。H美さんは、穏やかで優しいほんわかした雰囲気なんです。それが作品にも表れていて、使用される生地もアップリケも愛らしいものばかり。

マスクを付けるのは確かに鬱陶しいですが、H美さんのマスクを付けるととても暖かな雰囲気を感じることができますし、穏やかな気分になれるのです。まさにH美さんに守られている感じでしょうか。

ハンドメイド品に限らず、人が商品を手にするのに、どういう基準をもって買い物するかはそれぞれ違いますが、ギスギスした今のご時世にはH美さんのような方が作られる作品が、心を癒してくれるのかもしれません。


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